川越市に住んでみた

マイホーム建設を夢見る2児の母が川越の住みやすさを実地調査。我が家を建てる場所としてどうかを考えます。

川越市ってどんなとこ?(子育て環境編)

現地調査の前に調べられる情報を集めてみました。

2人の子供を育てている身として、やっぱり子育て環境は気になるところ。今回は行政編とする予定だったのですが、子育て関係の調べものに思わず熱が入ってしまったため、独立記事としてお送りします。

川越市の子育て環境

情報収集のため、川越市公式ホームページを使ってみました。

アイコンなどを活用して直感的に使える工夫がされています。情報も整理されていて探しやすいと感じました。

 

子どもの医療

  • 医療費:中学3年生まで無料
  • 無料検診:3回+α
    内訳・・・4か月、1歳6か月(歯科検診も含む)、2歳歯科検診(抽選)、3歳(歯科検診も含む)

医療費が15歳まで全額助成されるのはありがたいですね。首都圏では一般的な制度になりつつあると思います。

2歳時の歯科検診が抽選なのには驚きました。

[概要]
歯科健診、ブラッシング指導、おやつについての話、フッ素塗布(希望制)

[対象者]
実施時に指定する期間内に生まれたお子さんと保護者1人(抽せんで40組)

[申請期日]
開催前月の指定の日までに、往復ハガキまたはホームページよりお申し込みください。

……だそうです。希望すれば無料でフッ素塗布までしてもらえるのはうれしいですが、指定日までに申し込み手続きをしないといけないのは面倒ですね(何より忘れそう……)。しかも開催日時や頻度は、市のホームページからでは分からない=市役所に直接問い合わせないといけないようです。

川越市の0~4歳人口は14,088人(平成30年3月1日現在)ですから、2歳児の数はざっくり5で割って2,800人ほど。その中から抽選で40組ってことは、倍率70倍ですよ。「当たったらラッキー」くらいに考えておいた方がよさそうです。

保育園・病児保育

まずはデータを並べてみます。

  • 認可保育園の入園決定率:69.8%(平成29年度)
  • 待機児童数:公表値では64人、「保育園を考える親の会」のデータでは462人(平成29年度)
  • 認可保育園の数:公立20園、私立33園
  • 認定こども園の数:2園
  • 認可保育園と認定こども園の定員合計:4247人
    (参考ページ:保育園・認定こども園一覧/川越市
  • 認可保育園の保育料上限:59,300円
    (3歳未満、保育料算定所得割365,000円以上のケース)
  • 認可保育園の保育料(中間所得層):42,200円
    (3歳未満、保育料算定所得割130,000円以上145,000円未満のケース)
  • 認可外保育施設の数:18園+ベビーホテル3園
  • 病児保育施設の数:3施設+病後児保育室1施設(各定員3名)

 保育園の話をするうえで一番気になるのは「入れるかどうか」ですよね。そう考えると、入園決定率*1が7割以下というのは心許ない数字です。ちなみにこれは東京で言うと世田谷区や新宿区、練馬区と同じ水準。豊島区(90.8%)や板橋区(77.1%)よりも認可園に入りづらいことになります。

「待機児童は市の南部に集中しており、北部にはほとんど存在しない」という口コミも見かけました。真偽のほどは分かりませんが、保育園の分布図を見ると、確かに保育園の数は北西部のほうが南部よりも充実しています*2

しかし、病児保育の定員が市全体で9名というのは、保育園児4000人超+小学1~3年生に対する数としては明らかに足りないでしょう。預かり不可の病気も多く(気管支喘息発作や流行性角結膜炎、その他感染症など)、子どもが登校・登園できない日は、基本的に親が家で世話をするしかなさそうです。

保育環境を総合的に見ると、川越市はこれから子どもを産む予定のある共働きの夫婦が住むにはあまり向かないと言えそうです。

参考:

http://www.city.kawagoe.saitama.jp/kosodatekyoiku/azukeru/hoiku/hoikuen.files/tebiki9.29.pdf

https://www.pref.saitama.lg.jp/a0607/documents/29taikisityousonbetu.pdf

『2017年度版 100都市保育力充実度チェック』(保育園を考える親の会)

 

その他の子育て支援

子どもが3人以上いる世帯には商品券が配布されます。制度自体は埼玉県全体で実施されているものですが、県からは3年間で5万円分が渡されるところを、川越市が3万円上乗せして8万円分を渡しているそうです。

第3子以降、または多胎児の妊娠から産後までに、日常の家事や育児のサポートが無料で(!)受けられる制度。第3子以降妊娠の場合は産後半年までに40回、多胎児妊娠の場合は産後1年までになんと64回もの派遣を受けることができます。

平日のワークアワーで1日1回2時間という制限はありますが、心身ともに疲弊しがちな妊娠中や産後に80~128時間ものサポートを受けられるのは相当助かりますよね。かなり太っ腹な制度です。

厳しめの保育状況との差を考えると、川越市としてはまず専業主婦世帯にたくさん子どもを産んでほしいという気持ちがあるのかもしれません。(しかし、待機児童ゼロも目標に掲げているので、いずれすべての子育て世帯に援助の手が行き渡るはず……!)

産後4か月までの母子が医療機関等にショートステイ(宿泊)する際の利用料金のうち、一部を市が補助する制度です。

産後ケア施設の利用料は一般的に1泊2万円以上かかりますが、市がそのうちのどこまでを負担してくれるのかは記載がなく、直接問い合わせないと分からないようです。

 

以上、川越市の子育て環境についてまとめました。

他にもこんなことが知りたい!という情報がありましたらお知らせください。調査していきます。

 

次回は川越市の教育環境について調べる予定です。

 

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*1:※入園決定率=認可の新規入園の決定児童数/申し込み児童数

*2:

地図情報/川越市